myCalibration – KELLER Pressure圧力校正データへのダイレクトアクセス
19. 8月 2025

ほとんどの場合、補償用電子回路を備えた圧力トランスミッタがお客様にとって最適な選択肢です。これによりKELLER Pressure 社の長年に渡る専門知識の恩恵を受けることができるからです。お客様は信号補償について心配する必要もなく、プログラミングも不要で、標準化されたインターフェースを使って製品を自社システムに統合することができます。
数学的補償モデルに関するブログでは、さまざまな校正データと補償モデルの重要性について説明しています。補償電子回路には、サンプリングレート、分可能、精度、またはこれらの性能特性の組み合わせに制限があります。お客様の主な選択肢は以下のとおりです。
- 圧力トランスミッタ(校正および補償をKELLER Pressure製の電子回路で実行)
- 校正及び数学的補償モデル付き圧力トランスデューサ
- 校正データ付き圧力トランスデューサ
校正データはデジタル補償にだけ使うものではなく、製品のあらゆる段階において最大限に達成可能な精度と性能を証明する、いわば品質ラベルのようなものです。
従来お客様が校正データやモデルのみを備えた圧力トランスデューサを選択される場合は、データは注文に関連した形でメールやFTPサーバーを介してKELLER Pressure社から手動で送信されていました。その後、お客様は自社のシステムに再度データを読み込む必要がありました。
KELLERの新しいデータプラットフォーム「myCalibration」は、校正データとモデルを自動化・標準化されたデジタル形式でお客様に24時間提供可能なサービスです。
myCalibrationプラットフォーム:APIおよびWebアプリ
デジタル化と自動化というコンセプトから、製品にとって重要なデータはいつでも入手可能であるべきです。新サービスmyCalibrationはデータ伝送を簡素化し、セキュリティも向上させます。センサのトレーサビリティ及びその品質も保証します。
このデジタルサービスの核となるのはREST-API(プログラム用のデータインターフェース)であり、特定の校正データを照会して、HTTPS経由でさまざまなフォーマット(JSONまたはZIP)で受け取ることができます。セキュリティは、ベストプラクティス、監査、および「Azure Active Directory B2C」という認証技術によって保証されています。お客様のデータは個別のログイン後にのみアクセス可能であり、他のお客様が見ることはできません。
KELLER Pressure社はすべての校正データを格納するため、独自のテキストベースのデータ構造を作成しました。お客様はさまざまな検索及びフィルタリング機能を使用して、センサデータを個別または一括ダウンロードすることができます。校正データはJSONファイル形式で提供されます。この形式は、広く普及していることと、多くのプログラミングライブラリが利用可能であるため、お客様のシステムへの統合を迅速かつ容易に行えます。JSONデータはどのテキストエディタでも読めるので、検証も素早く簡単にできます。スキームは公開されており(オープンソース)、広範に文書化もされています。

このAPIを使用しているユーザーインターフェースが、ウェブアプリケーション「myCalibration」です。
技術文書およびサンプルソフトウェアが利用可能です。以下のデモユーザーアクセスを使用することで、お客様は新しい環境がどんなものかを事前にイメージし、サンプル校正データを閲覧することができます:
ユーザー名: Demo1234
パスワード: Demo1234
耳より情報: myCalibrationプラットフォームを使用してみたいですか?KELLER Pressure社の担当者にお知らせいただければ、プラットフォームへの個別アクセスをご用意します。